O様 藤枝市
ご主人との突然のお別れに、悲しみは深く涙が止まらなかったご家族。一緒の時間を過ごすことなく最後を迎えてしまい、とにかくそばに居てあげたいの一心。少し派手好きだったので、けして淋しく送りたくはないが、余分な費用はかけたくないとご要望がありました。
費用の不安を悲しみの中、その狭間に心が揺れて大変お気の毒に思いました。お話しを伺っていますと、つつましくとも一般的なお葬式で、ご僧侶にちゃんとお経をあげて頂き、供養はしっかりとしてあげたいというお気持ちがあることをおふたりのお嬢さんから伺うことができました。
それよりも最後の夜を同じお部屋で過ごしたいとの強いご希望から、平安会館ふじえだの「我が家」を利用して頂き、祭壇にはお嬢様の手作りの品々や、唯一帽子が好きだったので季節ごとの帽子も飾って頂きました。
費用の問題は、ひとつひとつ、お気持ちと照らし合わせながらも確認をして、余分な負担をかけずとも、納得のいくお別れと儀式を行なうことができました。お寺様からもご配慮を頂き、ご親戚で支援してくださった方もいらっしゃったことから、泣いていたばかりの奥様とお嬢様たちは、次第に笑みがこぼれるようになりホッと致しました。
大事なこと、大切に思われていらっしゃることの優先順位を、お客様と確認して余分な費用をかけずに、それでいて思いや願いを形にすることができて本当に良かったと思いました。大変お世話になりました、ありがとうございます。
(担当:田形)
I様 島田市
故人様は100歳を越えた、大変長生きをされた方でした。亡くなる前日まで食事もしっかりされて眠るような最後だったとご家族の方が教えてくださいました。5人の子供さんに恵まれ、孫・ひ孫を合わせると50人近くにもなるという。
とっても仲のよい微笑ましい大家族。故人は2度の戦争を体験され、人前ででしゃばるようなことはけしてせず、穏やかな人であった。
ご長男のSさんは、小さかったころいたずらを咎められ、よく怒られては手にお灸をすえられたことを思い出しながらも、父を尊敬していると語ってくれました。喪主で次男のY様も手にお灸の跡があるとそれを見せてくれながら、怒ると恐いが普段はとっても優しい父であったと話してくださった。
仏事は大切に、そして許される範囲で、できる限り賑やかに送ってあげたい。仲のよいご家族皆さんの想いがそこにありました。お通夜の際には、ご家族皆さんがそれぞれ、言葉を添えながら折り紙を折って頂きお父様の手元に。そして、祭壇は生花のオブジェを飾り、お父様の生い立ちをナレーションで表現させて頂きました。
お父様の思い出を語り合うご家族の、やさしいお気持ちが集まっての葬送の儀式をお手伝いさせて頂きました。
(担当:杉本)
S様 焼津市
1年前に奥様を亡くされて、2日後に1周忌を迎える矢先に突然。奥様のご葬儀も担当させていただいた関係で今回もお手伝いをさせて頂きました。
83歳のご主人は、学生時代、大変成績がよかった。戦争も経験し、結婚後は洋品店を営んでいらっしゃった。新しい物にとても興味を抱き、町内の役もよくやられた方だったと伺いました。
自分に対してはほとんどお金を使わず、お寺への寄付やお孫さんが必要な際には惜しみもなく使ったなどエピソードはつきることなく、ご家族の方々は思いでをお話してくださいました。
毎日の行動パターンが決まっていて、物作りがとても上手で趣味にしていた。几帳面な性格は字にも表れとてもきれいだったとそのお人柄も教えて頂きました。
喪主のMさんは、物作りが上手で、故人が作りかけていた防犯用の扉をなんとか完成させてあげようと、その図面を探してはお孫さんたちと一緒になって完成させ、出棺の際にはその扉をくぐっての旅立ちをしてあげました。
先に逝かれた奥様にお土産を持たせて、天国で幸せにとご家族皆さん祈っての葬送の儀式に、ご家族のあたたかな愛情が印象的に残りました。
(担当:千本)
H様 藤枝市
奥様を突然に亡くされ、喪主であるご主人はとても落着いていられない様子。大変お気のどくに思いながらも、長女の方とそのご主人などと十分お話しをさせて頂き、葬儀の準備を少しずつ進めてみました。
晩年、グランドゴルフにとても熱心で、お仲間の皆さんからもご近所の皆さんからも大変良くして頂いた。そうした皆さんへ、最後のお別れに故人に変わって感謝をお伝えしたい、ご家族皆さんはそんなお気持ちで考えていらっしゃいました。
故人の好きなお花で祭壇を飾ってあげたい、お世話になった方々には返礼品やお料理など丁重におもてなしをしたいとの意向に、それでも突然のことで葬儀の手順、準備、そして費用などとても心配されていらっしゃっいました。
故人や参列される方々への感謝の想いを、見積もり書を作成し費用の不安を払拭して頂きながら、できる限りのお支度をさせて頂いたつもりです。
生花でお飾りした洋花祭壇は最後まで悩まれましたが、見積もりと相談しながら、最後にはお花で飾ってあげることができ、大切なお母様とのお別れをお手伝いすることができました。
費用のこともしっかりとご相談ができたことで、最終的に想いを形にすることができたことにつながり、相談を重ねることの大切さを教えて頂きました。
(担当:植山)
S様 島田市
77歳の喜寿を迎えたお父様だったのに、そのお祝いをする前にお別れとなってしまった。
喪主を故人の奥様がお務めになられたが、ご主人を失ったばかりで気持ちが落ち込み、とにかく無事に葬儀を終えればと願うばかりでしたが、心強い娘さんたちが駆けつけてくれたので、葬儀のことはすべて娘さんご夫婦に任せるかたちでご相談を進めさせて頂ました。
故人は釣りが大好きで、ボクシング観戦や洋画も好きだった。お孫さんたちをとってもかわいがり、お孫さんの成長をとにかく楽しみにされていた。お酒を飲めなくても宴会のお誘いがあれば喜んで出向き皆を楽しませる、人との交流を大切にされる方だったとも教えて頂きました。交通指導員を32年も務めあげるなど、誰にでもできることではなかった。
相談をさせて頂いた長女ご夫妻からは、喜寿のお祝いをしてあげたいとまずご要望があげられました。ちょうど平安閣衣裳部門にもう使わない「ちゃんちゃんこ」があったので、相談の上これをご提供し着せてあげることに。
ご主人は料理人で、肉が好きだったお父様に最後肉を振舞ってあげたかったと後悔されていたことから、ご主人と相談の上でお肉を料理して頂き、出棺の柩の中にそのお肉料理を切り分けて持たせてあげた。
「お父さんありがとう、ゆっくり召し上がれ」と、お父様を想うご主人の優しさに思わずこちらも涙ぐみました。
家族でグァム旅行へ行く計画もあったことから、祭壇はトロピカル風なお花でアレンジして、ご家族のお気持ちを表しました。出棺の際には長年子供たちを交通事故から守った、実際に使っていたホイッスルを鳴らしては皆で手を合わせてお見送りをされました。
本当に仲の良い、ご家族皆さんがご協力をしたくださったばかりに、お父様をしっかりと送ってあげるそのお手伝いをさせて頂けたことに感謝したいと思った瞬間でした。
(担当:杉本)
T様 藤枝市
92歳のお母様のご葬儀をお手伝いさせて頂きました。
2年前にお父様を亡くされ、ご主人の時同様に平安会館を利用して祭壇、おもてなしの品々も同じく用意したいとのご要望どおりに準備をさせて頂きました。
できればそっと送ってあげたいと皆さまのご意向に、ご主人の時にはプロの司会者によるナレーションで故人の生涯をご紹介させて頂いたが、今回は家族でお伝えしたいと、お孫さんがおばあさまのことを会葬の皆さんにお伝えされました。
礼儀を重んじ、日記を大切に綴っていた故人にあわせ、静かで厳かな儀式のお手伝いをさせて頂き、ご家族の価値観を大事にしたお手伝いの大切さを学ぶことができました。
(担当:植山)
M様 島田市
91歳のお母様のご葬儀をお手伝いさせて頂きました。
平安会館ふじえだの立地条件が良かったことから、迷わず会館ふじえだでの利用を選んで頂きました。
長い間、老人ホームでの生活をされて、お世話になったお母様を良い形で送ってあげたいとご家族の方の思いがありました。
手作りのお饅頭が得意で、お孫さんやひ孫さんをとってもかわいがっていた。けして派手にはしたくないが、必要な費用はかけ、皆でしっかりと見送ってあげたいと。
仲のとってもよいご家族に、たくさんのお孫さんに囲まれていたその様子から、皆さんお揃いとお写真を式場に飾り、その際、お母様の若かりし頃のお写真も一緒に飾ってあげて、お孫さんたちにも見てもらったらいかがですかとご提案をさせて飾らせて頂きました。
故人が得意としていたお饅頭は、娘さんたちで再現し柩の中にそっと入れてあげることも。また、生前ご主人とよく夫婦喧嘩をされていたお母さんに、柩の中に許される形式のお酒を持たせてあげることもご提案から実現することができました。
皆さん、天国でおじいさんを許してあげて、今度は仲良く暮らしてねと願いが込められていました。
お別れの言葉は、一番かわいがっていらっしゃったひ孫さんが読まれました。いつものようにとのご希望があり、おばあちゃんと呼ぶのではなくお名前で語りかけるように読んで頂きました。
優しい想いがこめられた、とってもかわいい内容でした。大勢の方々に見送られ、後におじいさんと2人一緒の位牌を作ることになったと伺った時には、これで本当に夫婦仲良く結ばれたんだと思い担当した私もうれしく思いました。皆さん、ありがとうございました。
(担当:田形)
K様 焼津市
お父様の通夜葬儀を、音楽葬で送ってあげたい。お嬢様と奥様は演奏と声楽を学び、お嬢様は音楽関係のお仕事を専属のオフィスで勤めていらっしゃる。
実際にお葬式で音楽を演奏した経験もあり、愛する音楽で愛する父親を送ってあげたい、それがご遺族の願いでありました。
菩提寺は掛川のお寺様であったことと、仏式の儀式をないがしろにするわけにはいかない旨繰り返しご相談を重ねました。その上でお寺様に事情をご報告しご相談の結果、ご遺族、ご親族の皆さんに通夜式を少し早くに行い、その後会葬者の皆さんには音楽式で通夜のお別れに参加して頂きました。
音楽式は黙祷からはじめ、BGMを交えながら献灯、献花、そして喪主代表の挨拶と式次第を組ませて頂き2部正のお通夜式を行なうことができました。
最後に、故人の柩とご家族の皆さんを中心に、お嬢様の声楽と同僚の演奏仲間の生演奏で、しっとりとした華やかさでご家族の思い、会葬者のお別れを音楽に合わせて故人とのお別れをすることができました。
仏式の葬儀の中でも生演奏をもってお別れの儀式がしめやかに行なわれたこと、あたたかな皆さんの思いがきっと故人に届いたであろうとお手伝いができたこと、お寺様をはじめご家族皆さんのご協力を深く感謝致します。
(担当:千本)












